シルクについて


シルクとは

蚕(カイコ)という昆虫が幼虫から蛹(さなぎ)になる際に、外敵から身を守る繭という隠れ家を作るため、口から繭糸を出します。それが絹糸の原料です。繭は1本の繭糸から出来ていて約1500mあります。この繭糸は2本のフィブロインという繊維にセリシンという膜で覆われたもので、ここから絹製品を作るための糸に加工されていきます。

シルクとは|洗濯機で洗えるシルクパジャマSUBE

 

夏涼しく冬暖かい訳

蚕から出た繭糸は、フィブロインというタンパク質の繊維2本が、セリシンというタンパク質に覆われている状態ですが、そのフィブロインはフィブリルという更に極細の繊維がたくさん集まって束になったものです。その繊維間に隙間があるため、そこに空気を含み、冬は軽くて暖かいのです。そして、その隙間が身体から出た湿気を吸湿し、乾燥時に放湿することで快適さが保たれます。その吸湿性は綿の約1.5倍と言われていて、その時の気化熱効果もあり、夏は肌がさらりと乾き涼しいというわけなのです。

シルクとは|洗濯機で洗えるシルクパジャマSUBE

 

シルクは人の肌に近い繊維

人の体のタンパク質は20種類のアミノ酸で構成されています。そして絹糸のフィブロインを構成するアミノ酸は、グリシン、アラニン、セリンが多く占めていますが、これらは人の皮膚や爪、髪を作る原料となるアミノ酸でもあります。そのため、シルクは人の肌に近い繊維だと言われています。

 

シルクは日常着が最適?

シルクはどちらかというと、高級で見た目も光沢があり美しいため、特別なお洒落着のイメージがあります。しかしシルクは人の肌に近い繊維だからこそ、本来は直接肌に触れるインナーやパジャマなどの日常使いする衣類に向いているのです。摩擦も少なく、天然の調湿調温効果で蒸れにくく乾燥しにくい、肌を快適に保つのに最適な素材なのです。

 

シルクの弱点

素晴らしい機能性をもつシルクですが、もちろん弱点もあります。

・水洗いで縮む
・水洗いの摩擦により毛羽立ち、特に濃色は白っぽくなる。
・汗や雨でシミになりやすい
・日光で黄変しやすい
・虫に食われやすい
・変色しやすい
・シワがになりやすい

ただ、この弱点さえ改善できれば、機能性に優れたシルクは、これまでの「高級なお洒落着」だけでなく「暮らしの道具」としての可能性が広がります。

 

洗濯機洗いを可能にした日本技術

シルクは水で洗うと収縮やフィブリル化という白化現象が起こります。
これは洗濯を繰り返すことで、フィブリルがバラバラにほつれ、毛羽立って色が白っぽく変化してしまう状態です。フィブリル化はどんな繊維でも起こる現象ですが、シルクは特にフィブリル化しやすい繊維で、手洗いやクリーニングに出すことが推奨されています。そんなこともあり日常使いには不向きなイメージが強いです。
 
しかし、シルクを毎日着られる日常着にしたく、SUBEではシルク本来の風合いや機能性はそのままに、水洗いによる白化・収縮が起こりにくくなる日本の加工技術を施すことで、洗濯機洗いを可能にしています。
 
店頭でも様々な「洗えるシルク」がありますが、これらにはいくつかのタイプがあり、その加工方法や効果はそれぞれのメーカーによって異なります。「洗えるシルク」の統一基準は現在のところありません。
 
例えば、家庭で水洗いした時に縮まないよう、商品を作る過程で何度か生地を洗って、これ以上縮まないようにした商品があります。このタイプは洗濯機洗いの摩擦で起こるフィブリル化は防げませんが、縮みを防ぐことができます。
 
他にも、最近では少ない加工方法かもしれませんが、毛羽立ちを抑えるため表面を樹脂でコーティングする方法があります。これは表面を樹脂で覆っているので、シルクの風合いや機能性は失われますが、フィブリル化を防ぐことができます。ただ時間の経過とともに樹脂加工は取れていき耐久性はありません。
 
あとはSUBEでも取り入れている、フィブリルがバラバラにならないよう架橋結合させる技術です。この方法の場合、シルクの風合いや機能性はそのままに、フィブリル化(白化現象)を抑えることが可能となります。樹脂のように洗濯で取れていくものではないので、耐久性があるのも特徴です。SUBEでは、水洗いでの縮みも防ぐため真空高圧加工も行っています。薬品や水を一切使わないので環境にも優しい加工方法です。生地なので全く縮まない訳ではありませんが、大きく縮むことを防げます。

このような加工で洗濯機洗いを可能にしていますが、生地なので残念ながら全く劣化しない訳ではなく、いずれは劣化していきます。丁寧なケアは長持ちに繋がりますので、優しく長く大切にお使いいただけると嬉しいです。

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