早々に梅雨が明けて、今年の夏は猛暑とのこと…。
セミもまだ鳴いていないのに、こんなに猛暑日が続くなんて…。
夏の睡眠に関しては悩みをお持ちの方も多いようですが、睡眠環境を現代の夏に合わせれば快適な睡眠時間を過ごせます。
寝苦しさの原因から、理想的な睡眠環境について解説していきます。
これから本格的に始まる「猛暑の夏の快眠」にぜひご参考ください。
夏の快眠に長袖のシルクパジャマが重宝する理由
昔とは違う最近の暑い夏に「長袖のシルクパジャマ」がけっこう役に立つのですが、どういう理由で快眠に役立つのでしょう。
1.シルクの高い吸湿性が日本の夏に適している
日本の夏は湿気の多い「高温多湿」。気温と湿度が上がると不快指数は高くなり、副交感神経の活動が低下するなど自律神経活動にも影響するそうです。
自律神経は、自分の意思とは関係なく生命維持に必要な機能を調整する神経で、「交感神経」と「副交感神経」で構成されています。
「交感神経」は体を活動的にする「アクセル」に対し、「副交感神経」は体を休ませる「ブレーキ」。
睡眠時に高温多湿の環境だと、体が熱を放出させようと活動するので副交感神経の活動が低下するのだそうです。そのために寝つきが悪くなり睡眠の質が落ちるということ。
その熱の放出を助けるのが、「吸湿性の高い素材」のパジャマや寝具というわけです。
体から気化した蒸気を素早く吸湿・放湿するので、スムーズに深部体温が下がり深い眠りに入ることができます。
この熱の放出がうまく機能しないと、深部体温が下がらず眠りを妨げることになるのです。
シルクが日本の夏に適しているのは、この吸湿性が高いため。コットンの約1.5倍吸湿性が高いと言われています。
羊毛や羽毛も吸湿性が高い素材なので、寝具にとても最適です。そして、その寝具をしっかり乾燥させることも大切です。
また、多湿だと喉の渇きを自覚しにくくなることにも注意。寝ている間に脱水状態になると、循環機能が低下し熱の放出もうまく行われなくなるので、自律神経に影響して睡眠の質が下がります。
お水の飲み過ぎも良くありませんが、寝る前にコップ1杯程度のお水を飲むことで、睡眠中の脱水を防止することができます。
2.冷え防止に長袖のシルクパジャマ
最近は昔に比べて年々夏の気温が高くなっているなと感じます。
昔はエアコンをかけなくても扇風機があれば眠れていたのに、今は扇風機だけだと寝苦しくて眠れません。
住む地域や環境にもよりますが、熱中症対策として適切なエアコン使用は大事です。
就寝時のエアコンについては、色々思うところありますよね。
「エアコンつけて寝ると冷えて朝だるい」とか、「だから冷えすぎないようにタイマー設定するけど途中から寝苦しい」とか。かといって扇風機だけだと湿気が多くて寝苦しい…。
私もエアコンつけると朝だるくて扇風機を使っていたのですが、十数年前、寝ている最中に熱中症になってしまい、あれ以来エアコンをつけるようになりました。
しかし、エアコンで部屋は涼しくなったのに、寝具とパジャマは扇風機の頃と変わらず「タオルケット」「半袖パジャマ」を使い続けていて、冷えるので一生懸命、エアコンの温度や風量、風向を調整していました…。
そうなんですよね。寝具とパジャマで調整すればよかったんです。今はシルクパジャマの長袖を着るようになって、朝とても体が軽く起きられるようになりました。
よく「理想的な睡眠環境は、室温~℃、湿度~%」と目にしますが、いろんな研究報告を読んでみても意見や結果は色々で…。
でも同じ温度でも人によって感じ方は違いますし、結局のところ自分が心地よく感じる環境が一番。
暑くて寝苦しいときはエアコンを活用してみて、あとは寝具やパジャマで調整することもできます。
タオルケットを薄いダウンケットに替えたり、半袖パジャマを長袖パジャマに替えたり。
エアコンの調整で快適な状態にするのは結構難しいのですが、ウール・羽毛・シルクというのは、環境に順応する素材なので、取り入れることで簡単に快適な状態を作ることができると思います。
3.長袖シルクパジャマで快眠環境づくり
では、快眠環境づくりのポイントまとめ。
・寝苦しいと感じればエアコンで温度や湿度をコントロールする
・寝具とパジャマの素材は吸湿性の高いものを選ぶ
・寝具・パジャマはしっかり乾燥させる
・寝る前にコップ1杯のお水を飲む
・エアコンの設定と「寝具」「長袖パジャマ」で快適な状態に調整する
そして、副交感神経を優位にすることも大切です。
寝る前にスマホは見ないとか、寝る前の入浴では湯船にゆっくり浸かることも効果的。体が温まり、お風呂から出たあと熱を放出するので、スムーズに深部体温を下げられ眠気を感じます。
至福の快眠時間に
忙しい現代だからこそ睡眠は大切な時間。睡眠は疲れきった心と体を回復させる効力があります。
しかし、日本人は睡眠時間が短いと言われていますし、多くの人が睡眠に関する悩みを抱えているそうです。
質の悪い睡眠は生活習慣病のリスクも高め、健康寿命にも影響するようなので、いろいろ工夫しながら睡眠の質を上げて、睡眠時間を一日の至福の時間にしたいものです。